わたしのまつげはきょうもかわいい

 

地震から一週間が経った。

 

混乱と、不安と、月のモノのせいで感情は荒れ狂って、あたりまえのように平穏無事に楽しく暮らしてる人が憎くて憎くてしょうがなくて、暴言吐いて、いろんなひと傷付けて、困らせた。

 

どん底なときこそ、自己中心的でワガママな自分の本性が出る。

 

わたしは性格が悪い。今回の件で自覚せざるをえなかった。ずっと前から知ってたけど。

 

9月10日。

コンタクトして、日焼け止めクリームを塗って、眉マスカラして、まつげをビューラーしてマスカラして、ちょっとだけかわいい服を着て、ボトムは動きやすいようにデニムで、低いヒールの靴で、出かけた。

 

たったそれだけのことなんだけど、ちょっとだけ、気持ちが落ち着いた。穏やかになれた。暴言吐いて当たり散らしてた自分が恥ずかしくなった。

 

 

まつげがくるんと上を向いている。

わたしのまつげめっちゃかわいい。

つけましなくてもマスカラだけでこんなにかわいくなるわたしのまつげ天才では???

 

よくわかんないけど、そう思った。

 

心は褒めて褒めてって思っても、いくらご褒美が欲しい!と願っても、大人になったら誰も褒めてくれないし、良いこと全然ないから、手放しで自分のこと自分で褒めるしかないんだ。

 

日焼け止め、眉マスカラ、マスカラ。たった3つのアイテムで化粧した気になって、気分も少し良くなれちゃうわたし、めっちゃチョロい。

 

チョロいのできょうは、レースのトップスにサロペで出かけた。会った人にきょうのあなた素敵だねって言われた。髪型とリップ塗ってないのは減点食らったけど。笑

 

 

2日前と比べたら車通りも、まちを歩いている人の数も多かったように思う。

震源地ではお水も電気にも困っているひともまだたくさんいるし、余震も続いていて予断は許さないけど、ちょっとずつちょっとずつ元の生活が始められそう、かな。

 

『笑っても泣いても同じ時間が流れるなら、わたしは笑っていたい』と、今朝、朝ドラのヒロインが言っていた。

 

過ぎた時間はどう頑張ったって、泣いたって怒ったって戻って来ないと、きょう会った人に言われた。

 

 

文句や不満は山程あるけど、いまはグッと堪えて、自分にできることで復興に貢献したい。

 

 

 

 

 

わたし、結構有名な観光地に住んでるんですけど。

 

お客さんが激減しているようです。

異国かと思うほどいろんな言語や方言が飛び交っていつも賑わっているところに、嘘みたいに人がいない。

 

電気も水も、もう大丈夫なので。

 

何もないところだけど、空気は美味しいし、緑は目に優しくて、ごはんも美味しいです。もうじき紅葉も楽しめます。

 

ひとやまちは、ひとの力でしか元気になれないんです。

 

もう少し落ち着いてからでも構いません。

 

ぜひ、遊びにいらしてください。