T T

 

30分ほどの出来事でございました。

 

祖母が入院する病院に届け物をして駐車場を出ようとしたところ、Tカードと駐車券を入れる順番を間違えたためにカードが出てこなくなってしまってゲートバーが開かなくなり、あっという間に大渋滞ができてしました。

 

何度取り消しボタンを押しても出てこない。

備え付けの電話の受話器を取ったもののなかなか応答がない。

 

ゲートの前に係員さんが居たので助けを求めに行きました。

 

そこに居たのはおじいちゃん係員さん。

夕日が暖かかったからでしょうか居眠りしていて、窓をコンコンっとすると少し驚いたようでした。

 

精算機に詰まって出てこないカード。あまりないアクシデントだったのかどこをどうすればカードが出てくるのかとあたふたする係員さん。

 

しばらくすると肩をいからせた男が係員さんに近づいてきました。心配して声を掛けに来たのかと思いきや

 

『なに?なにやってんの?まだ開かないの?なんであんたみたいなやつがやってるんだよ!仕事出来ないなら居る意味ねえじゃねえか!早くしろよ!みんな待ってるぞ!』と怒鳴り散らし、近くをウロウロし始めました。

 

あまりの怒鳴り声に絶句。

カードを詰まらせてしまったのはわたしで、係員さんはそれに懸命に対処してくれているのに。

 

車の窓は全開にしていたので、その男性に恐るおそる「私のせいです、ごめんなさい」と謝るも

 

『おたくのせいではない!こいつが仕事出来ないからだ!』とイライラは収まらない様子でずっとそばをウロウロ。

 

 

何?このオッサン。

 

 

一度自分の車に戻ったと思ったらまた係員さんに近づいてくる。

 

『おい!いい加減にしろよ!!!!!』

 

今にも首根っこ掴みかかりそうな男。

 

 

そんな様子を見兼ねてか、今度は違う男性が私の元に歩み寄ってきた。

 

『大丈夫?災難だったね。』と声をかけてくれたお兄さん。

 

「ご迷惑お掛けしてすみません。さっきのオジサン、すごい怒ってて…」

『あー。なんか怒鳴ってたね。気にしなくて大丈夫だよ。』

 

そうしてお兄さんは自分の車に戻って行った。パニックになりかけてたから、少しほっとしました。

 

また男が近づいて来る。この男…しつこい…

 

おじいちゃん係員から受話器を取り上げて、今度は電話先に怒鳴り散らしている。

『20分も30分も待たせやがって!!!』

 

すると隣でおじいちゃん係員さんが

『カード!出てきた!出てきましたよ!さあ、早く早く!』

 

と同時に、ガチャン!とすごい音を立てて電話を勝手に切る男。車に戻って行った。

 

 

係員さんに「私のせいで嫌な思いさせちゃいましたね。ごめんなさい」と謝ると『客商売なんてそんなものだよ』と、苦笑いしながら見送ってくれました。

 

 

何度もありがとうを言って、逃げるようにその場を去りました。

 

 

しばらく車を走らせるうちに、ふっと涙が溢れてきました。怖かった。無事にゲートが開いてよかったけど、係員さんは危ない目に遭わなかっただろうか。後ろで足止めしてしまった皆さんには本当に申し訳ないことをした。ごめんなさいごめんなさい…

 

そして温かい声をかけてもらえたことに改めて感激して泣きました。声を掛けてくれたお兄さん、ありがとうございました。

 

途中で寄ったいつものガソリンスタンドのお兄さんがまたいつも以上に優しく感じて。

 

 

あったかいひとも居ればそうじゃないひとももちろんいて、いろんなひとで世の中は成り立っているんだなあと。

 

 

ご年配者だと舐めてかかって、大きな声を上げて責め立てる男。例えば係員さんがもっと若くて、体格の良い勇ましそうな方だったら、アイツは同じ態度を取ったのだろうか。

 

相手を見て態度を変える人間なんて、サイテーだ。

 

 

 

心にも、お金にも、時間にも。何事も余裕って大切だ。

 

 

もしも、何かアクシデントやミスが目の前で起こったとき、あたふたしているひとが居たらあのお兄さんのように

『気にしないで。大丈夫だよ』と言えるひとになりたいと思いました。

 

そういうあたたかいひとで、わたしも在りたい。

 

 

 

帰宅して、観ていた番組にT T兄弟(チョコレートプラネット)が出ていました。

 

 

ティーティティー

ティーティーティティー

 

 

畳み掛けてこないで、T T兄弟(*pωq*)

 

 

 

しばらく忘れられないだろう、きょうはT T の日。

 

 

 

駐車場でTカード通すときは、どうぞ皆さまもお気をつけください。

 

 

わたしは今後、駐車場の機械にTカード通すのは辞めます。笑